常岡さん、旅券返納命令で提訴 ジャーナリスト、違法と主張

提訴後に記者会見するフリージャーナリストの常岡浩介さん=24日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 中東オマーンで入国を拒否されたことを理由に外務省からパスポートの返納命令を受けたフリージャーナリスト常岡浩介さん(49)が24日、国に処分の取り消しと約470万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

 旅券法は、渡航先の国で入国を拒否された人などに対しパスポートの返納を命じることができると規定。外務省は、この規定を命令の根拠としているが、常岡さん側は「入国を拒否されるようなことをした覚えがない。不当な理由で違法だ」と主張している。

 常岡さんは記者会見し「行政による取材活動の妨害だ」と訴えた。

 外務省は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。


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