三重交通、割増賃金3億円支払い 勧告受け過去2年分

 三重交通(津市)が、路線バスの運転手に休日出勤の割増賃金を支払っていなかったとして、四日市労働基準監督署から是正勧告を受け、運転手ら約千人に過去2年分の未払い分を支払っていたことが、同社などへの取材で24日、分かった。支給総額は3億円程度に上るとみられる。

 関係者によると、法定休日に勤務させる場合、会社側があらかじめ「振り替え休日」を特定していれば割増賃金は発生しないが、同社は特定していなかったのに割増賃金を支払っておらず、労働基準法に違反すると認定された。

 2018年2月に運転手の男性からの申告を受けて労基署が調査、同年3月に是正勧告した。


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