靖国例大祭、閣僚参拝ゼロ 日中関係改善に配慮

 靖国神社(東京・九段北)の春季例大祭が23日終了した。21日からの期間中、安倍晋三首相と閣僚による参拝はなかった。改善基調の中国との関係に配慮したとみられる。首相は2012年12月の第2次内閣発足以降、春季、秋季の例大祭と終戦記念日の参拝を見送っており、閣僚参拝も17年の春季を最後に途絶えている。

 今年は6月に大阪で開くG20首脳会合に合わせて中国の習近平国家主席が来日する予定で、外交日程に影響を及ぼさないよう考慮した可能性もある。

 首相は例大祭初日の21日に「内閣総理大臣 安倍晋三」名で「真榊」と呼ばれる供物を奉納した。


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