韓国、8県水産物禁輸撤廃応じず 「健康と安全最優先」

水産物輸入禁止措置を巡り、WTOで韓国勝訴の判断が出たことを喜ぶ市民団体=12日、ソウル(共同)

 【ソウル共同】韓国外務省は23日、東京で同日開かれた日韓外務省の局長級会談で、日本に対し、福島や茨城など8県産の水産物の輸入を禁止している韓国の措置は「(韓国の)国民の健康と安全を最優先」とする従来の立場に基づくものだと伝えたと発表した。日本は措置の緩和や撤廃を要請したが、韓国は応じなかった。

 水産物を巡っては、世界貿易機関(WTO)の紛争処理手続きで「一審」に当たる紛争処理小委員会(パネル)が昨年、東日本大震災後に韓国が実施している禁輸措置を不当な差別だと判断。上級委員会は今月、パネルの判断を破棄し、日本は逆転敗訴した。


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