天安門事件題材の広告で炎上 中国、ライカは関与を否定

1989年6月、北京の天安門広場に近い長安街で、戦車の前に立ちはだかる男性(左下)(ロイター=共同)

 【北京共同】ドイツの高級カメラメーカー、ライカが、中国当局が学生らの民主化運動を武力弾圧した1989年6月の天安門事件を題材にした広告動画を公開したとして、インターネット上で中国人から「中国への侮辱だ」などと非難を受け、“炎上”状態となった。ライカは広告との関与を否定している。

 中国指導部は今年6月で事件から30年となるのを前に「負の歴史」に注目が集まらないよう世論統制に神経をとがらせており、国内のネット上では「ライカ」の検索が一時制限された。

 ロイターによると、ライカは「動画を発注したことはない」と遺憾の意を表明し、法的手続きを取る考えを示している。


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