2019年4月23日 16:07 | 無料公開
公開中の映画「翔んで埼玉」のヒット記念イベントが東京都内で開かれ、原作者の漫画家魔夜峰央さんと武内英樹監督が登場した。
魔夜さんが1982〜83年に描いた同名漫画を実写化。埼玉県を徹底的にディスる(さげすむ)内容が話題となった。2月22日に封切られ、約2カ月で興行収入34億円、動員数260万人を突破した。
かつて埼玉県に住んでいた魔夜さんは「埼玉県だからこそ許してくれて、成立した映画。他の県ではできない。埼玉に足を向けて寝られませんね」とあいさつ。「あとはどこまで『ボヘミアン・ラプソディ』に近づけるか」とさらなるヒットに期待を込めた。
千葉県出身の武内監督は「埼玉県人は、ディスられると分かっていて映画を見に来るんだから不思議な県民性ですね」と首をかしげ、「一応クレームに備えてQ&Aを作っていたが、苦情は来なかった」と明かした。
大ヒットの要因を問われた魔夜さんは「漫画を描いた昭和はおおらかな時代で、平成はなんとなくギスギスしている」と指摘。「埼玉を笑っているのではなくて、言いたいことも言いにくくなっている世の中を笑い、今の時代にNOを突きつけているんじゃないか」と分析した。