核燃料7体、プール建屋へ移送 福島第1原発3号機

15日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出す様子のモニター画面

 東京電力は23日、福島第1原発3号機の原子炉建屋にある使用済み核燃料プールの燃料7体を収納したとみられる輸送容器を、トレーラーで原発構内の共用プール建屋に移送した。炉心溶融(メルトダウン)を起こした1〜3号機のプールから燃料が搬出されたのは初めて。

 廃炉作業を進める上で強い放射線を出す核燃料はリスクになっており、移送によって作業環境の整備が一歩進んだ形。

 今回の搬出は未使用燃料7体のみで15日から搬出作業をしていた。23日は3号機建屋で午前11時15分ごろに1階シャッターが開き、トレーラーが約100メートル離れた共用プール建屋に向け、移動を開始した。


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