バイオ燃料でSL運行、和歌山 「世界初」とアピール

バイオ燃料で走る蒸気機関車D51形=22日、和歌山県有田川町

 大阪市の運送会社「アチハ」は「デゴイチ」の愛称で知られる蒸気機関車(SL)D51形を、植物由来のバイオ燃料で走らせることに成功し、和歌山県有田川町の有田川鉄道公園で22日、報道陣に公開した。「二酸化炭素(CO2)を排出しない世界初のSL」とアピールしている。

 車両は1943年に製造され、同社が2017年に購入。石炭を燃やし水蒸気を発生させ動輪を動かす仕組みだったが、動力源を大型コンプレッサーによる圧縮空気に改良。さらに、コンプレッサーの燃料を軽油からバイオ燃料にする研究を進めてきた。

 有田川鉄道公園で来月3〜5日、子ども向けの乗車体験イベントを実施する。


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