フランスの黄ベストデモ23週目 寺院修復優先に反発も

20日、パリで行われた黄色いベスト運動のデモ(共同)

 【パリ共同】フランス政府に抗議する黄色いベスト運動のデモが20日、23週連続で行われた。ロイター通信などによると、経済格差に不満を募らす低中所得層が中心とされるデモ隊の一部は、火災に見舞われたノートルダム寺院(大聖堂)の修復に巨額の寄付が集まる一方で、自分たちは後回しにされたままだとして反発した。

 内務省の集計などによると、全国で約2万7900人がデモに参加。パリでは一部が警官隊に石を投げたり、路上のバイクや自動車に放火したりしたため、警察は催涙ガスやスタンガンで排除を図った。当局は全国で約250人の抗議者らを拘束した。


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