2019年4月20日 20:24 | 無料公開
憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、カイロの投票所で投票する女性=20日(共同)
【カイロ共同】エジプトで大統領任期を延長する憲法改正の是非を問う国民投票が20日、始まった。成立すればシシ大統領は最長で2030年まで計16年の在職が可能となる。独裁体制が強化される中、軍出身のシシ氏がもたらした「安定」を評価する声は大きく、改憲が実現する見通し。
改憲は任期を4年から6年とし、最長で2期12年の在職を認める内容。経過措置として、昨年再選されたシシ氏の22年までの任期を24年に変更し、3選を認める。
エジプトではムバラク政権が「アラブの春」で崩壊後、イスラム色の強い政権が発足。混乱が続く中、国防相だったシシ氏がクーデターで実権を握った。