韓国、憲法裁判所判事の任命強行 慰安婦合意審理に影響か

20日、ソウル中心部で開かれた、文在寅政権を批判する保守系最大野党「自由韓国党」の集会(共同)

 【ソウル共同】韓国の文在寅大統領は19日、2人の憲法裁判所判事を任命した。2人のうち李美善氏は株式のインサイダー取引疑惑などが指摘され、野党が強く反発していたが強行した。憲法裁は判事9人中6人の賛成で違憲判断を出せる。聯合ニュースによると、今回の任命を受け、保守系がこれまでの4人から2人に減り、革新・中道系が7人となった。

 憲法裁では、保守の朴槿恵政権時の2015年に結ばれた従軍慰安婦問題を巡る日韓合意について、違憲性を巡る審理が継続中。韓国の革新系は合意に否定的な立場を取ることが多く、判断に影響を及ぼす可能性もある。


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