熱戦「人間将棋」に沸く、山形 駒生産日本一の天童市

よろいかぶと姿などの高校生を駒に見立て行われた「人間将棋」。満開の桜の下、熱戦が繰り広げられた=20日午後、山形県天童市

 将棋駒の生産量日本一を誇る山形県天童市で20日、よろいかぶと姿などの高校生を駒に見立て、プロ棋士が対局する恒例の「人間将棋」が行われた。汗ばむ陽気の下、満開の桜に囲まれた約15メートル四方の巨大な将棋盤で、熱戦が繰り広げられた。

 対局したのは宮宗紫野女流二段と加藤結李愛女流2級。「おぬしの考えは分かっておる」「悩ましいのう」などと声を出しながら武者駒を動かし、会場を盛り上げた。142手で宮宗女流二段が勝利すると、会場から大きな拍手が起きた。

 東京都小金井市の会社員西田明宏さん(55)は初めての観戦に「ダイナミックで楽しかった」と満足した様子だった。


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