トロッコ電車が運転再開、富山 黒部の自然、車窓から満喫

一部区間で運転を再開した黒部峡谷鉄道のトロッコ電車に乗る観光客=20日午前、富山県黒部市の宇奈月駅

 北アルプスの大自然を車窓から楽しめる黒部峡谷鉄道(富山県黒部市)のトロッコ電車が20日、約5カ月の冬季休業を終え、一部区間で運転を再開した。11月末まで。

 開通区間は、同県有数の温泉街のある宇奈月―笹平の約7キロ。オレンジ色の車体が特徴のトロッコは、黒部川沿いを平均時速15キロでゆっくりと進み、観光客は新緑やエメラルドグリーンのダムを眺められる。

 乗車した埼玉県川口市の会社員糸田満さん(48)は「晴れてダムの水面の緑がよく映えていた」と満足そうだった。

 暖冬の影響で雪解けが早く、例年より数日早い29日に宇奈月―欅平の全線約20キロが開通する。


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