2019年4月18日 16:53 | 無料公開
新生児用のファーストシューズのような小さな靴(アコリス調査団提供)
エジプト中部のアコリス遺跡で、約3千年前の靴(長さ約9センチ)を日本の調査団が発掘したことが18日、分かった。団長の川西宏幸筑波大名誉教授によると、新生児用と言えるような小さな靴が出土するのは極めて珍しいという。
靴は今年1月、当時の集落の住居跡で見つかった。ヤギの皮革製で上部と靴底部分が縫合され、飾りひもが付いていた。新生児用のファーストシューズのようなものだった可能性がある。
川西名誉教授によると、アコリス遺跡からは複数のサンダルや靴が見つかっており、上流階級に限られていた履物を履く生活が、庶民にも普及していたとみられる。