農産物関税はTPP水準で一致 日米貿易交渉、為替で譲歩不可避

記者会見する茂木経済再生相=16日、ワシントン(共同)

 【ワシントン共同】16日(日本時間17日)まで開かれた日米貿易交渉の初協議で、日米が農産物関税の引き下げ限度を環太平洋連携協定(TPP)水準とする方針で一致したことが17日、分かった。米国側にはTPPを超える水準を求める声もあったが、米国の農産物はTPP加盟国に比べ競争力が落ちており、来年大統領選を控えるトランプ氏が早期決着に傾いたとみられる。一方、意図的な通貨安誘導を禁じる「為替条項」が盛り込まれる余地を残した。日本はTPPで譲歩しており、導入は不可避との観測が強まった。

 両国は今年9月をめどに、自動車などの工業製品も含め交渉の大枠をまとめたい考えだ。


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