電波天文学の海部宣男さんが死去 「すばる望遠鏡」建設に尽力

海部宣男・元国立天文台長(国立天文台提供)

 元国立天文台長で米ハワイ島にある「すばる望遠鏡」の建設に尽力した海部宣男(かいふ・のりお)さんが13日午後0時8分、膵臓がんのため死去した。75歳。新潟市出身。葬儀は近親者で行った。喪主は妻重美(しげみ)さん。

 海部さんは電波天文学が専門。野辺山宇宙電波観測所(長野県南牧村)の大型電波望遠鏡の建設に大きな役割を果たした。すばる望遠鏡の建設責任者を務め、日米欧などが南米チリに建設したアルマ望遠鏡計画にも力を注いだ。アルマ望遠鏡は国際プロジェクトで超巨大ブラックホールの輪郭を撮影することに史上初めて成功した。


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