伊方原発廃棄物や避難に不安の声 愛媛県などの周辺自治体

原子力規制委員会が四国電力伊方原発の周辺自治体を対象に開いた意見交換会=13日、愛媛県西予市

 原子力規制委員会は13日、四国電力伊方原発のある愛媛県で、原発周辺自治体の首長らとの意見交換会を開いた。首長からは、廃炉で発生する低レベル放射性廃棄物の処分場がないことや、事故時の避難対応などで疑問や不安の声が出た。

 伊方原発は1、2号機の廃炉が決まり、3号機は再稼働済み。愛媛、山口両県と、8市町の首長や議長らが参加した。

 愛媛県の中村時広知事は、放射性廃棄物について「最終処分が見えず、不安が払拭できない」と指摘。処分場の確保に向けた国の対応を求めた。

 更田豊志委員長は「電力会社による、処分場所を見つける努力が何より(重要なこと)だ」などと応じた。


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