2019年4月13日 15:53 | 無料公開
大阪市の藤田美術館(一時休館中)が所蔵し、地蔵菩薩像とされていた絹絵が、マニ教の始祖マニを描いたものだったことが、京都大の吉田豊教授らの調査で分かった。独りだけを描く独尊像としてのマニ像が確認されたのは世界で初めてという。マニ像は13日から奈良国立博物館での特別展「国宝の殿堂 藤田美術館展」で公開されている。
マニ像は縦183・3センチ、横67・5センチ。絹地に鮮やかな色彩で描かれている。
マニは3世紀にメソポタミアで生まれ、マニ教の始祖となった。マニ教はヨーロッパやアフリカ北部、アジアに広がる世界的宗教に発展したが11世紀ごろから衰退、やがて滅亡した。