米戦争犯罪、正式捜査せず アフガン巡り国際刑事裁

国際刑事裁判所(ICC)でのベンスダ主任検察官=2018年8月、オランダ・ハーグ(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)の第2予審裁判部は12日、ベンスダ主任検察官が提出していたアフガニスタンでの米兵らによる戦争犯罪を巡る正式捜査の請求を退けた。関係者の協力が得にくく、捜査が遂行できる可能性が低いことを理由に挙げた。

 捜査を巡っては、トランプ米政権が猛反発し、3月15日にはICC判事らに制裁を科すと発表。その後、ベンスダ氏の入国査証(ビザ)を取り消した。

 ICCは制裁を請求却下の直接の理由としていないが、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは「米国の脅しに屈した」とする声明を発表した。


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