愛媛で新品種「紅プリンセス」 土砂災害免れた奇跡のかんきつ

新品種のかんきつ「紅プリンセス」

 愛媛県は12日、西日本豪雨で奇跡的に被災を免れ、完成にこぎつけた新品種のかんきつ「紅プリンセス」を発表した。担当者は「被災地の希望になれば」と期待を込めている。

 新品種は2005年から、豪雨で大規模な土砂災害が発生した同県宇和島市吉田町地区にある県の「みかん研究所」が開発を始めた。県特産の高級品種「紅まどんな」と「甘平」を掛け合わせ、15年に品種の元となる木を選定し、苗木を増やした。

 18年7月7日、豪雨で研究所のビニールハウスなどは土砂崩れに巻き込まれた。一方、新品種の苗木180本が保管されたガラス製のハウスは、隣の倉庫が土砂を食い止め、無事だった。


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