日の丸液晶、中台連合の傘下に JDI、1170億円増資

記者会見するジャパンディスプレイの月崎義幸社長=12日午後、東京都港区

 業績不振の中小型液晶パネル大手、ジャパンディスプレイ(JDI)は12日、中国や台湾の企業連合から総額800億円の金融支援を受け、傘下入りすることで正式合意したと発表した。筆頭株主の政府系ファンド、INCJ(旧産業革新機構)の支援分も合わせ、総額1170億円の資本増強となる。日立製作所、東芝、ソニーの事業を統合し、政府主導で進めてきた「日の丸液晶」の再建は頓挫。日本の液晶産業は事実上消滅することになった。

 海外勢との価格競争激化や有機ELの開発の遅れで経営が行き詰まり、海外資本に頼らざるを得なくなった。


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