二・二六事件将校の遺品寄贈 軍刀や服、千葉・鈴木記念館に

野田市の鈴木有市長(左)に目録を手渡す安藤輝三大尉の次男日出雄さん=11日午後、千葉県野田市役所

 第2次大戦前、陸軍青年将校らがクーデターを起こした二・二六事件で、首謀者の一人とされた安藤輝三大尉の遺族が11日、事件当日に着用していたとされる外套や軍刀など遺品20点を、千葉県野田市の「鈴木貫太郎記念館」に寄贈した。

 鈴木は1945年の終戦時の首相。記念館によると、鈴木は同事件で重傷を負うが、自伝では安藤について「惜しいというよりはむしろかわいい青年将校」と記述。鈴木の遺族も「襲撃は立場の違いから生じた」と了承し、受け入れた。

 遺品は、ほかに黒縁めがね、たばこなど。当時拠点にしていた料亭のマッチや、支配人の名刺もある。


  • LINEで送る