培養食材で月面ディナー 20年後の実現目指す

「スペースフードX」が公表した、月面でのディナーをイメージした料理

 テーブルに並ぶのは宇宙空間での培養生産を目指すマグロのすしや牛肉ステーキ、海藻のスープなど6品。東京都内のコンサルタント企業などが参加する団体「スペースフードX」が27日、2040年の月面でのディナーをイメージしたメニューを公表した。

 刺し身は、培養した細胞を3Dプリンターで立体化。野菜やスープの具となるミドリムシは太陽光を模した人工の光を発生させる工場で育てる計画だ。

 各国が構想する月面基地建設や火星への移住が具体化すれば、地球を長期間離れることになる。代表の小正瑞季さんは「宇宙という『現地』でおいしい食材を確保する技術が必要になる」と話した。


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