とさでん、事故調査官が現場入り 単線区間で上下の車両接近

「とさでん交通」の担当者(右)と伊野線の現場を確認する運輸安全委員会の鉄道事故調査官2人=26日午後、高知市

 運輸安全委員会の鉄道事故調査官2人が26日、単線区間で上下の電車が約37メートルまで接近し、重大インシデントに当たるとした高知市の路面電車「とさでん交通」伊野線の現場を訪れ、1時間半にわたり調査を実施した。

 接近は25日午前11時45分ごろに発生し、けが人はなかった。同社では「通票」と呼ばれる通行手形を受け取った車両だけが単線区間に進入できる仕組みを取っているが、下りの運転士が受け取らずに走行していた。

 調査には同社の担当者が立ち会い、調査官らは通票の受け渡し方法や、実際に車両が止まった位置などを確認した。今後、運転士らから当時の状況などを聞き取る。


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