2019年3月26日 20:47 | 無料公開
土地の面積などが記されている検地帳の写しのページ(兵庫県立歴史博物館提供)
兵庫県立歴史博物館は26日、豊臣秀吉が織田政権下で播磨国(同県南西部)を治めていた天正8(1580)年に家臣に作成させた検地帳の写しを発見したと発表した。豊臣政権での太閤検地帳は全国で数百件あるが織田政権での検地帳は今回を含め7例目。このうち秀吉が作成させたのは3例目で希少という。同館の前田徹学芸員は「後の太閤検地の成立過程を知る上で貴重だ」と話す。
見つかったのは、天正8年10月24日付の「播磨国飾東郡緋田村」検地帳の写し。県内の古文書収集家が同館に寄託した。
書体から同時代に村側が写し取ったとみられる。
10月5日からの同館特別展で展示される予定。