「動物のデザイン機能的」 ビースターズ原画展

「ビースターズ原画展〜板垣巴留の世界〜」=東京都千代田区の明治大学米沢嘉博記念図書館

 人気漫画の魅力を紹介する「ビースターズ原画展〜板垣巴留の世界〜」が東京都千代田区の明治大学米沢嘉博記念図書館で開かれている。入館無料で6月9日まで。

 擬人化された動物が登場する「BEASTARS」は2016年に「週刊少年チャンピオン」で連載開始。肉食獣と草食獣が共存する学園が舞台の群像劇で、主人公のハイイロオオカミ「レゴシ」の青春と葛藤を描いている。18年に多くの漫画賞を受賞、10月のアニメ化も決まった人気作だ。

 板垣さんは1993年生まれ、東京都出身の女性。子どもの頃から動物を描き続けてきたといい、3月のトークイベントでは「動物のデザインは機能的で完成されている。何も機能が特化していない人間のデザインが、一番洗練されていなくてダサい」と語っていた。

 会期を四つに分け、計約150点の肉筆原稿を紹介。「肉食と草食」「思春期と大人」「女性と男性」など対照性を際立たせる展示は、機能性や特色を生かしつつ擬人化したキャラクターの魅力を分かりやすく伝える。原画は全て撮影自由だ。

 5月18日には、同大国際日本学部の宮本大人准教授によるトークイベント「人と獣の間―擬人化動物マンガの中の『BEASTARS』」を開催。

 休館日は火、水、木曜(祝日の場合は開館)。問い合わせは同館、電話03(3296)4554。


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