デサント大幅譲歩、社長受け入れ 伊藤忠から、対立決着へ

デサント社長に就任する小関秀一氏

 スポーツ用品大手のデサントは25日、創業家出身の石本雅敏社長(56)が退任し、後任に筆頭株主の伊藤忠商事から小関秀一専務執行役員(63)を受け入れる方向で最終調整に入った。異例の敵対的株式公開買い付け(TOB)に発展した両社の対立は、デサントが大幅に譲歩する形で決着へ向かうことになる。

 25日にも発表する。デサントは伊藤忠がTOB成立を発表した15日以降、伊藤忠側とも協議を重ねて対応を検討してきたが、これ以上対立が長引けば、ブランドイメージを損ないかねないと判断した。ただ従業員の反発は根強く、現場の混乱を早期に収束できるかどうかが課題となりそうだ。


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