エイズ感染、昨年1288人 減少も3割が発症後発見

 厚生労働省のエイズ動向委員会は22日、2018年に新たにエイズウイルス(HIV)感染が判明した人は、17年より101人減り、1288人だったとの速報値を発表した。減少の原因は現時点では不明としている。1300人を下回るのは05年以来だが、高水準が続いている。

 エイズを発症して初めて感染が分かった人は367人で28%に上る。早期に分かれば薬で発症を抑えられるため、厚労省は検査や相談をしやすい体制の整備を進める。

 白阪琢磨委員長は「性感染症にかかったことがある人などは、保健所の無料、匿名での検査を積極的に利用してほしい」と呼び掛けた。


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