富士山噴火なら新宿に灰1センチ 「宝永噴火」モデルに政府推計

 政府は22日、富士山の大規模噴火に伴う首都圏への降灰について1707年の「宝永噴火」をモデルに時系列で検証した結果を中央防災会議の作業部会で示した。昨年12月の風向・風速を基に推計、神奈川県西部で噴火2日目に10センチ超、東京都新宿区では14日目に1センチ積もるとした。

 宝永噴火は12月16日に発生、小康状態を挟みながら16日間続いたとされる。史料や地層調査などから各地の降灰量は研究されてきたが、時系列でどのように降り積もったかの分析はなかった。

 推計では羽田空港への影響が懸念される東京湾上は6日目と10日目に1・5センチずつ堆積し累計は4・5センチ。


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