南米で拘束の邦人、九州大職員か エクアドル、標本持ち出し

 九州大は20日、南米エクアドルでクモやサソリなどの野生生物の標本を違法に国外へ持ち出そうとしたとして現地で拘束された日本人が、出先機関に勤務する20代男性職員の可能性が高いことを明らかにした。大学側は情報収集を進めている。

 九大によると、男性は北海道足寄町の「九州大学北海道演習林」に所属する技術職員。今月初旬から約2週間の日程で休暇を取り、私用の南米旅行に出かけていた。14日夕、男性から職場へメールが届き「手続き上の不備で税関審査が通らず、エクアドルから出国できない」と伝えてきた。現地メディアが報じた姓の頭文字と名前のつづりは、男性と一致していた。


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