大熊町、月内にも避難解除日決定 福島第1原発事故で全町避難

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県大熊町は20日、一部地域の避難指示を解除する4月前半の日程について政府と最終調整に入った。協議の上、政府が最終判断し、今月中にも解除日が決まる見通し。

 避難解除予定区域に整備中の新役場庁舎はほぼ完成している。新庁舎の開庁式が開かれる4月14日には、町民などに庁舎内を一般公開する予定。5月7日に業務を開始し、6月から新庁舎近くにある災害公営住宅に帰還住民の入居が始まる。

 渡辺利綱町長は取材に、今回の避難解除は町の一部だと強調した上で「町民が帰れる環境をしっかりとつくっていきたい」と述べた。


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