福島の津波、22・4m想定 浸水面積は大震災超える

 福島県は20日、県沿岸で想定される最大級の津波を試算した結果、高さは22・4m、浸水面積は計約142平方kmとなると発表した。東日本大震災時の浸水面積計約112平方kmを超えており、被害が予想される自治体は今後、防災計画やハザードマップの作成に活用する。

 2011年12月施行の津波防災地域づくり法に基づくもので、国土交通省によると、これまで35道府県が試算結果を公表済みだが、震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県では初めて。福島県は「沿岸部で堤防などの整備が進んでいるため、試算に必要な地盤条件がなかなか決まらず、時間がかかった」としている。


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