透析中止の23%、手続き従わず 医学会提言で調査、周知不十分

 病院などで腎臓病患者らの人工透析を中止したり導入を見送ったりした事例の約23%が、日本透析医学会の提言に書かれた手続きに従っていなかったとみられることが20日分かった。2016〜17年に行ったアンケートの結果で全国1407施設のうち510施設が回答。現場の医師からは医療関係者への提言の周知が不十分との指摘も。

 人工透析を巡っては公立福生病院で昨年夏、透析の中止を選んだ女性が死亡した件について東京都や学会が調査している。

 学会が14年に公表した提言では患者の自己決定を尊重することを重視。「患者、家族と十分話し合う」「本人の意思を繰り返し確認する」とした。


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