カザフ大統領が「辞意」表明 30年君臨、権力は維持か

カザフスタンのナザルバエフ大統領

 【モスクワ共同】インタファクス通信によると、中央アジア・カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領(78)は19日、同国のテレビで演説し「大統領権限を停止する」と述べ辞意を表明した。同時に、引き続き安全保障会議議長と、与党ヌル・オタンのトップにはとどまると表明した。権力を完全に手放す考えはないとみられる。

 中央アジアの資源大国カザフスタンを約30年にわたり率いてきた同氏の辞意表明で、後継問題が最大の焦点として浮上してきた。

 憲法に従い、トカエフ上院議長(65)が20日に大統領代行に就任する。


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