キトラ古墳壁画を国宝に 極彩色、国内2例のみ

キトラ古墳の極彩色壁画の朱雀

 国の文化審議会は18日、キトラ古墳(奈良県明日香村)の極彩色壁画など3件を国宝に指定するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。国内で見つかった古墳の極彩色壁画は「飛鳥美人」で知られる高松塚古墳(同村)の国宝壁画とキトラの2例しかなく、古代絵画史を知る一級資料であることから、国宝として保護の強化を図る。

 答申は美術工芸品分野が対象で、新たな重要文化財として豊臣家文書や沖縄県の琉球国時代石碑など41件の指定も求めた。近く答申通り指定され、同分野の重要文化財は1万772件(うち国宝893件)となる。


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