2019年3月16日 19:34 | 無料公開
軍事応用が可能な基礎研究に助成する防衛省の公募制度を巡り、日本天文学会は16日、「人類の安全や平和を脅かすことにつながる研究や活動はしない」との声明をまとめたと発表した。
日本学術会議は2017年の声明で、公募制度を「政府による介入が著しく、問題が多い」と指摘。学会や大学に軍事研究に関する指針の策定などを求めていた。
宇宙から飛来する微弱な電波を検出する技術をレーダーに転用できるなど、天文学の研究は軍事研究につながりやすい。
天文学会の調査では、会員の過半数が公募制度反対だが、声明を巡っては意見の対立もあったという。