「がんゲノム医療」で8件不適切 個人情報漏れ、厚労省が対応検討

 がん患者の遺伝子を調べて最適な治療法を選ぶ「がんゲノム医療」で、患者の名前が検査会社に漏れるなど、不適切な実施例が東京大や島根大などで計8件あったと厚生労働省が14日、明らかにした。

 患者の遺伝情報は、高度な個人情報とされ、国は血液を採取して遺伝子を調べるなどする際に保護策を徹底するよう求めている。厚労省が対応を検討する。

 同省によると、東京大病院と、協力する横浜市立大病院では、患者の1人が指定されていない別の病院で採血した上に、検査会社に患者の名前が知られる事態となった。


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