厚労省、年金の財政検証を本格化 加入年齢上限引き上げなど試算

 厚生労働省は13日、社会保障審議会年金部会を開き、今年実施する「財政検証」で、厚生年金の加入年齢の上限を70歳以上に引き上げた場合など「オプション試算」と呼ばれる仮定条件を複数設定し、試算する案を示した。部会に了承され、これにより検証作業が本格化する。5年前の前回検証でもオプション試算を実施している。

 日本の公的年金は、現役世代が支払う保険料で給付を賄う「仕送り方式」。人口構成や経済動向によっては年金財政が不安定になる恐れもあるため、5年に1度、最新のデータを基に将来の給付水準をチェックすることが法律で決められている。検証は数カ月で終了する見込み。


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