医師が透析中止を提示、患者死亡 都は病院に立ち入り検査

公立福生病院=7日、東京都福生市

 東京都福生市の公立福生病院で昨年8月、腎臓病を患った40代女性に、医師が人工透析治療をやめる選択肢を示していたことが7日、関係者への取材で分かった。治療中止を選んだ女性は約1週間後に死亡した。この病院では、別の30代と50代の男性が透析治療を中止し、50代男性が死亡したとの情報もある。国の終末期医療の指針や学会が示した治療中止のガイドラインを逸脱していた疑いがある。都は6日、医療法に基づいて立ち入り検査を実施した。

 女性は選択肢を示された段階では入院しておらず、透析治療を続ければ延命できた可能性があり、「終末期医療」には該当しなかったとみられる。


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