「福者」認定へ、調査開始 島根に流罪のキリスト教徒

島根県津和野町で信徒らが投げ込まれた池=2018年4月

 江戸時代末期から明治初期にかけて長崎のキリスト教徒が弾圧された「浦上四番崩れ」で島根県津和野町に流され死亡した37人について、カトリックで崇敬対象とされる「福者」の認定を目指し、カトリック広島司教区(広島市)が本格的な調査を始めたことが28日、同司教区への取材で分かった。認められれば、明治以降に殉教した日本人で初めて。

 福者は徳のある行為で信者の模範となった人物に死後、ローマ法王庁(バチカン)により与えられる称号で、カトリックで最高の崇敬対象「聖人」に次ぐ地位。日本ではキリシタン大名の高山右近や江戸時代に殉教した信者ら計394人に授与されている。


  • LINEで送る