首相「普天間移設先送りできず」 沖縄県は対抗策検討

沖縄県民投票から一夜明け、護岸工事が続けられる辺野古沿岸部=25日午前、沖縄県名護市(小型無人機から)

 安倍晋三首相は25日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設を巡る県民投票で、名護市辺野古沿岸部の埋め立てに「反対」が7割超となった結果に関し、普天間の固定化は避けなければならないとして「移設をこれ以上、先送りすることはできない」と官邸で記者団に語った。沖縄県の玉城デニー知事は、政府に工事中止を要請すると表明。国への対抗策の検討に入った。3月1日にも上京し、首相や在日米大使館へ投票結果を通知する方向で調整している。県と国の対立激化は必至だ。

 沖縄県は、対抗措置として昨年8月に続き、埋め立て承認を再び撤回することも議論する。


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