火災や通報100件近く 原子力機構の8拠点、老朽化で

 日本原子力研究開発機構が、全国に保有する八つの原子力研究拠点を対象に火災や消防への通報件数を調査したところ、2011年度から約8年間で100件近くに上ることが23日、分かった。機構関係者は「十分な対策が講じられない理由に費用面もある」と話しており、施設の老朽化が進み予算も限られる中、適切な防火対策が取られていない現状が浮き彫りとなった。

 機構は、廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)のほか、研究用原子炉がある原子力科学研究所(茨城県)など八つの研究拠点にある計89施設を対象に、火災の発生件数を調査した。


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