人道支援搬入巡り初の死者 ベネズエラ南部、軍が発砲

22日、コロンビア北部ククタ近郊で、慈善コンサートで演奏するミュージシャンら(共同)

 【ククタ共同】南米ベネズエラからの報道によると、南部ボリバル州で22日、野党連合側が国際社会に呼び掛けた人道支援物資の搬入を支持する先住民グループに軍当局が発砲し2人が死亡、少なくとも22人が負傷した。同州は支援物資の通過点の一つ、ブラジル北部ロライマ州と国境を接している。支援物資搬入を巡って死者が出るのは初めて。

 別の通過点となるコロンビア北部ククタ近郊の国境をまたぐ橋の上では22日、ベネズエラ人道支援の慈善コンサートが開かれ、主催者発表で約30万人の観衆が集まった。橋の上には今月初めからコンテナなどが置かれ、往来を妨害している。


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