都への情報提供は美術館長 バンクシー?のネズミの絵

東京都の防潮堤に描かれたネズミの絵(小池百合子東京都知事のツイッターより)

 東京都港区の防潮扉に路上芸術家バンクシーの作品に似たネズミの絵が見つかったことを巡り、東京国立近代美術館(東京都千代田区)の神代浩館長が昨年12月中旬、作品の所在や保護の必要性について都に情報提供していたことが22日、分かった。神代館長が同日、共同通信の取材に対し、明らかにした。

 扉を管理する都は今年1月、取り外して調査。「都民」から情報が寄せられたためとしていた。美術関係者が作品の価値を示唆したことで、対応を急いだ可能性がある。

 神代館長によると、昨年、東京港湾エリアにバンクシー作品の可能性もある作品が存在し、劣化などの恐れがあるとの情報が寄せられた。


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