非正規駅売店員にも退職金認める 待遇格差訴訟で初判決、東京高裁

判決後、記者会見する原告(左2人)ら=20日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 東京メトロの子会社「メトロコマース」の契約社員として、駅の売店で販売員をしていた女性4人が、正社員との間に不合理な待遇格差があるとして損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は20日、「長期間勤務した契約社員に退職金の支給を全く認めないのは不合理」として、請求の大半を棄却した一審東京地裁判決を変更、4人のうち2人に45万〜49万円の退職金を支払うよう命じた。

 非正規社員には退職金が支給されないケースが多い。原告側弁護団によると、支払いを認めた判決は初めて。

 メトロコマースは「判決文が届いておらず詳細が分からないのでコメントは差し控えたい」としている。


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