2019年2月19日 19:24 | 無料公開
復旧工事が進む熊本城天守閣=19日午後、熊本市
2016年4月の熊本地震で崩れた石垣が1本の柱状に残ったことで知られる熊本城・飯田丸五階櫓の復旧工事が19日、報道陣に公開された。石垣の解体が進んだことで、約400年前の増築時に姿を消した古い石垣が確認され、市は「築城の歴史を示す貴重な資料だ」と評価している。
熊本市によると、確認された石垣は加藤清正により1599年ごろに造られ、1610年代に飯田丸五階櫓を建てる増築で新しい石垣に覆われた。
昨年6月に建物部分の解体が終わり、その後石垣の撤去作業が進められている。古い石垣は茶色の土にまみれた状態で、縦約2m、横約24mにわたって姿を見せている。