野生イノシシにワクチン投与へ 愛知の養豚場も国が点検

2017年、京都市内に現れたイノシシ

 吉川貴盛農相は19日、閣議後の記者会見で、豚コレラ対策として農林水産省が検討している野生のイノシシに対するワクチン入りの餌の投与を早期に実施する意向を示した。22日に予定する専門家による検討会で可否を諮り最終判断する。

 吉川氏はイノシシへのワクチン投与に関し「時間をかけてはいられない。実施できる状況になれば実施する」と述べた。また岐阜県で養豚場に対して実施している国の専門家による点検を、愛知県でも実施する考えも明らかにした。

 国は岐阜県の全養豚場に対し、調査チームを派遣して飼養衛生管理基準の順守状況を点検している。


  • LINEで送る