はやぶさ2、小惑星着陸へ 3億kmのかなた、誤差3m

はやぶさ2のりゅうぐう着陸の想像図(JAXA提供)

 太陽系誕生の謎を解き明かすことを目指した探査機はやぶさ2が22日、小惑星りゅうぐうへの着陸と試料採取に挑む。狙う着陸地点は半径3メートル(幅6メートル)でわずかな誤差しか許されない。3億キロ先での難作業だが、はやぶさ2チームは念入りな準備を終え、満を持して臨む。

 当初、りゅうぐう表面には着陸に適した広く平らな場所があると思われた。「100メートル四方の中のどこでもいいから降りる、という設計思想だった」と宇宙航空研究開発機構の津田雄一准教授。

 だが到着してよく見ると、地表には大きな岩が数多く散らばり、平らな場所がほとんどないことが分かり作戦を練り直した。


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