エアバス、超大型機の生産終了 A380、受注低迷で

エアバスの超大型機A380=2017年6月、成田空港

 【パリ共同】欧州航空機大手エアバスは14日、総2階建て超大型機A380の生産を終了するとの声明を発表した。2021年で納入を終える。地球温暖化問題が深刻化する中、燃費性能が良い中小型機との競争が激しくなり、受注が低迷していた。

 主要顧客である中東のエミレーツ航空からの受注が、従来の162機から123機に減少したのが響いた。エアバスのエンダース最高経営責任者(CEO)は「十分な受注残がないため生産を維持できる根拠がない」と説明した。

 ロイター通信によると、今後エミレーツ向けに14機、全日本空輸(ANA)向けに3機の生産が残っている。


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