南北共催の五輪、実現に不透明 32年、韓国は非核化後押しも

2032年夏季五輪開催招致都市の選定投票に先立ち、準備状況などを説明する朴元淳ソウル市長。左は金正恩朝鮮労働党委員長と会談したときの写真=11日、韓国・鎮川(聯合=共同)

 【ソウル共同】2032年夏季五輪の北朝鮮との共催を目指している韓国は、韓国側の招致都市をソウルと決定、15日にスイス・ローザンヌの国際オリンピック委員会(IOC)本部で開かれる南北とIOCの3者会談で共催意思を正式に伝達し、招致活動が本格化する見通しだ。韓国側は招致活動を通じて北朝鮮の非核化を後押ししたい考えだが、実現には不透明な部分も残る。

 南北は「平和・統一の象徴」になるとして、共催実現を目指すとみられる。IOCのバッハ会長は7日の声明で「IOCは引き続き朝鮮半島の平和に向けた政治的な対話を、スポーツを通じて支援していく」と表明した。


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